家づくりの基礎知識
予算オーバーを防いで楽しい家づくり
家づくりを始めてから、お金が足りなくなるのはかなりのストレス。
家を建てると決めたなら「できるだけ貯金しておく。」「自己資金を確保しておく。」などが特に有効な方法です。
また、予算オーバーしないためには、家の何を重視するのかがポイントです。広さなのか、インテリアなのか等、重視することをハッキリさせることで、お金をかけるべき場所とお金を抑える場所が見えてきます。
メリハリをつけて楽しい家づくりにしていきましょう。
予算オーバーを防ぐポイントは3つ
ポイント① 「家をコンパクトにつくる」
なんと言っても、家は大きいほどお金がかかります。
家の大きさの失敗例としては、「LDKは20帖、寝室は8帖以上ほしい」などの希望を深く考えずに積み重ねていく。
これは、予算からすると、大きすぎる家が完成します。
家が大きくなりそうな人は、なぜこの広さが必要なのかを一度整理することで無駄に大きい家を造るのを防ぐことができます。
ポイント② 間取りが固まった時点で予算をいっぱいにしない。
間取りが決まると、細かい仕様を決めていくことになりますが、仕様決めを始める段階で予算がギリギリ。
これもよくある失敗例です。なぜなら、間取りで予算がギリギリだと「ちょっとお金をかけてもいいかな。」と思うことが打ち合わせでも、予算がないのでお金をかけることができません。
楽しい仕様決めが、我慢の連続で苦しい修行のようになてしまうのです。
そうならないために、楽しみのために予算を残しておきましょう。
ポイント③ 資金計画をキッチリ把握する。
資金計画には、外構やカーテンなどの項目があり、それぞれ予算が書かれています。
資金計画のポイントは、記入されている予算がはたしてどれくらいの予算なのかシッカリ把握することです。
例えば外構で100万円の予算があったとします。
では、その100万円でどれだけの工事ができるのかが把握できないと、希望の外構工事の見積もりをとったら予算とかけ離れていたということにもなりかねません。
同じことが見積書にも言えます。
大切なのは、書かれている見積りの「中身」です。
お金の失敗を避けるためには、この「中身」をぜひ把握してください。
まとめ
家のコストアップの要因とは
・家の大きさ⇒無駄に大きな家にせず、こだわりたい部分に予算を掛けるとコストパフォーマンスの良い家になります。
・家の形⇒凸凹が多い家は余分なコストが掛かっている可能性大です。
・構造材⇒構造の中の何にこだわるかで、どこに予算を掛けるかのポイントがみえてきます。
・内装、設備⇒内装は高いものほど高級感が出やすい。設備は消耗するものなのでどこで折り合いをつけるかが鍵です。
・造作⇒手間と材料でコストが大幅に変わってくる。見せる部分、見せない部分のメリハリがコストのポイント。
・メンテナンス⇒長い目で見てコストが掛からないものを選ぶほうが、トータルでコストが安くなりやすい。
家の予算がオーバーしそうなときは
・優先順位を改めて確認して、優先順位の低いものは思い切ってやめる。
・全体的に使用を下げるのは満足度も下げてしまうので注意する。
・資金計画の内容を把握する。
・合理的に考えると、設備などの消耗品よりも構造材にお金を掛けた方が価値は高い。